生まれてきてくれてありがとう【オーロラホール・博愛社】

先天性疾患をもって生まれた赤ちゃん

新生児集中治療室から一度も出れず、抱っこしてあげることができなかった

お別れの時間……最後に担当者がとった行動は……

待望の出産

やっとの思いでさずかった我が子が生まれる。そんな期待に満ちた日々を送っていました。

そして産気付きいよいよ出産……ところが

先天性疾患

お医者さんから伝えられたのは「先天性疾患」

そのため新生児集中治療室で治療を行うことになりました

ところが生まれて5日後に最後の時を迎えました……

後悔ばかりが募る

お葬式の打ち合わせの時も力なく、生まれたきた子供に何もしてあげられない。

とても悔しく後悔だけが残っていました

最後に叶った切ない願い

担当の藤崎さんは、お母さんに「最後だから抱いて上げてください」と言って、棺に近づき赤ちゃんを抱え上げ、お母さんに抱いていただきました。そして、お父さん、おばあちゃん、おじいさん、みんなで大事に抱きかかえお別れをしていただきました

「生まれてきてくれてありがとう」感無量で式場は、温かな空気に包まれました

担当者の一言/藤崎さん私も子を持つ親として、身につまされる思いでお手伝いをしました。「抱いてあげてください」と声をかけた時に「いいですか?」と目に涙を浮かべてつぶやかれた時のお母さん、お父さんの表情を見た時、我慢をしていたのだと思いました。棺という概念を捨て、赤ちゃんが眠るベビーベッドと考えたら抱き上げる事ができました。これからも儀礼文化を大切にしながら、概念にとらわれることなく、ご家族に寄り添ったいきたいと思います。

取材協力

株式会社 博愛社(オーロラホール)

〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂1-2-1エイペックスタワー浦和210

TEL 0120-966-562

取材後記】最後に赤ちゃんを抱いて上げることができた、それだけで少しだけ救われた気持ちになれたと思います。まさか棺に入ってしまっている赤ちゃんを抱っこできるとは、あたりまえと思っていた儀礼よりも、遺族が本当にさようならができる、そんなお葬式に感動してもらい泣きしてしまいました。

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