音楽に始まり音楽で終わる【ファミリーメモリアル登戸の杜】

音楽が大好きなお父さん。

ジャズやクラシックの音色にのせて家族に見送られました。

音楽で始まった夫婦生活

昭和初期、和装式は嫌だ!と音楽が大好きなご夫婦は、まわりの反対を押し切り当時では珍しいジャズやクラシックを流した音楽の結婚式を挙げました。結果的にとてもみんな喜んでいたそうです。その後3人の可愛い娘に恵まれ、お孫さん、曾孫さんにも出会え、そして今年の8月、80代で生涯を終えました。

担当の片桐さんは、奥さまが葬儀の相談にきた際にお坊さんを呼んでの形式的なお葬式は望んでいないとすぐにわかりました。ご夫婦の結婚式の話を聞き、「音楽でお二人の人生がスタートしたから最後も音楽で送るのはどうですか?」と音楽の式を提案しました。ただ音楽を流すだけではなく、家族みんなで作り上げるお式にしました。

エレクトーンの生演奏と共に

まずはみんなの思いをお父さまに託す事にしました。会式前に棺の蓋にみんなで直接メッセージを書き、カラフルで思いがたくさんつまった、たった一つの棺が完成しました。亡くなってから、こうすれば良かったなという思いがたくさん出てきたと、担当の片桐さんは聞いていたので『反抗期の時の話、後悔した話、結婚式で泣かなくてごめんね』などの話を発表する会にもしました。

棺の前にマイクを置いて、ご家族、お孫さん、曾孫さん一人ずつお話しました。娘さんが成人式の振袖を選ぶ時にお父さまにどれが良いか聞いたら、好きなの着ればいいよとその時はそっけなかったそう、、、その後お父さまがこっそり来て、どれを選んだの?一緒に写真撮ってくれと、恥ずかしいから家族には内緒にと言っていたという家族も知らないエピソードもたくさんあり会場は笑顔で溢れていました。

水彩画もお上手だったお父さま。いつかやりたいねと話していた『最初で最後の個展』も開きました。エレクトーンの生演奏と共におこなったみんなで作りあげたオリジナルのお葬式。「絶対この曲家で聞いてたよね」「初めてのデートで車で流してくれた曲だ」と思い出を振り返り、最後は皆さんにはお伝えせずに、結婚式で流した曲、ショパンの『愛情物語』で締めくくりました。

担当者からの一言/片桐さん】葬儀の形式はご家族それぞれです。ご家族の想いが結集した最後のお別れのカタチを自由に選択できることが家族葬の最大のメリットです。涙あり笑顔ありの葬儀って理想的ですよね。「結婚式も音楽婚。最後も音楽葬。こんな幸せなことはありません。」喪主の奥様のお言葉が今でも心に残っています。

取材協力

株式会社 貴方の側で(ファミリーメモリアル登戸の杜)

〒214-0031 神奈川県川崎市多摩区東生田1-12-1ダイアパレス向ヶ丘遊園108

TEL 044-543-8061

取材後記】奥さまの想いを形にするにはどうするかを一番意識したとおっしゃっていた担当の片桐さん、今までの形式にとらわれず『想いで送る』素晴らしいお葬式になったのではないかなと感じました。

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