大切なお店と共に【いなんせ会館・いなんせファミリーホール】

「いらっしゃい！」

そんなご主人の声が聞こえてくるようでした。

想い出酒場

居酒屋を営んでおられるご主人。打ち合わせの際、密葬で行うと話は進んでいましたが、亡くなった知らせは常連客から常連客へ、取引先の業者へ知れわたり、たくさんの方に見送られる事となりました。常連客のみなさんから「会場をお店風にできないか？」と提案があったそうです。

暖簾をお借りしお店のハッピも飾り、みんなに愛されていたお店が完成しました。会場にはテーブルも設置し食べ物をつまみ、飲み物を飲みながら思い出話に花を咲かせ故人を偲びました。

懐かしむ時間

メモリアルコーナーの前では、「どこどこの集まりの飲み会の写真だね」「あ！あたしが写ってる～」と故人に想いを馳せ、思い出を懐かしむ時間となりました。悲しみの中にも笑顔が溢れていました。お焼香の時にはご主人が好きだった曲を流しました。

愛するご家族やご親戚、大好きなお友達、常連のお客さま、お世話になった取引先の方、みなさんの絆が集まり、たったひとつのお葬式になりました。ご主人の想いを引き継ぎ奥さまが切り盛りを頑張っているそうです。