元気に「行ってきます!」と出勤したご主人が職場で倒れ突然帰らぬ人となってしまった……
残された妻には新たな人生を歩んで欲しいそんな家族の想いが詰まった「終婚式」
突然に訪れた さよなら
いつものように起き、朝食を食べ、談笑していた普通の日。そんなありきたりの日常が急に終わりを告げる。
仕事中に心筋梗塞で突然死。あまりに突然で悲しみが止まらない。
家族の想い
喪主となる妻は思うように話すこともできないくらい気落ちしていました。そんな彼女を見ていた両家族は、まだ若いのだからこのままではと思っていました。
お葬式なのに??
そんな想いを聞いた、担当の藤崎さんはお葬式では考えもつかないアイデアを提案する。一つの区切りをつけて前に進むために「終婚式」をしませんか?
ご家族もはじめはビックリしていましたが最終的にはやってあげたいとなりました。
最後のヴァージンロード
式場の入口から棺まで赤いカーペットが敷かれ、両脇にはお花が散りばめられていました。
新婦がヴァージンロードを歩くように棺に向かい、最後のお別れで会場は涙であふれていました。
【担当者の一言/藤崎さん】1本の電話で突然訪れた非日常を日常へと戻すにはどうしたらいいか考えました。ご両親の想いと、喪主様の想いをお聞きし、明日へ歩き出す勇気のきっかけになればと「終婚式」を提案しました。今も喪主様から人生の節目でご連絡をいただきます。ご結婚され、お子様にも恵まれてお幸せにされています。
【取材後記】お葬式では考えもつかないアイデアは、どこから生まれるのですかと担当の藤崎さんに聞いてみました。「自分の大切な人が亡くなった」という気持ちから、自然とこうして上げたいと思うのだそうです。こんな素敵な担当者に私のお葬式もやって欲しいと思いました。