お花が好きだった故人。
家族の想いがつまった花祭壇でお別れをしました。
残されたご家族
ご主人と息子さん2人を残し、40代前半で脳腫瘍のため旅立った故人様。自宅でお看取りをしました。打合せ中、故人様はお花が好きだったとおっしゃっていて、式場いっぱいの大きな花祭壇でお見送りする事となりました。ご主人と息子さんたちが残され、もし自分が同じ立場になったら、、、と考えた時になにかしてあげられることはないのだろうかと思い、スライドショーを作る事にしました。
完成したが何か物足りない。もう少し何かしてあげられないかと思ったそうです。そこで思いついたのが、大きな花祭壇の準備はお通夜の前日から行われたので、ある程度祭壇の形を作ったところで、ご主人と息子さんたちをお呼びし、お母さんの為に祭壇に花をさしてもらう事にしました。白、ピンク、赤、黄色、水色と色とりどりのたくさんのお花を用意し家族で花祭壇を完成させました。
未来へ
お花をさしてる最中のお姿を撮影しこのお写真をスライドショーの最後に追加し、『祭壇には家族皆で想いを込めました』とメッセージも入れ、『Kiroroの未来へ』にのせて流しました。
何百人もの参列者の中、会場は感動に包まれました。担当の岡田さんも司会をやっていて泣きそうになってしまったと仰っていました。『岡田さんにお手伝いしてもらったこと、あなたのお名前は一生忘れません。』と感謝のお手紙をいただいたそうです。
【担当者の一言/岡田さん】“お客様に寄り添う”を胸にお客様のご意向を少しでも汲めるよう心掛けてご葬儀のお手伝いをさせて頂いております。ご遺族の皆様が“大切な方”を送ってさし上げられたと実感できるよう、何か一つでも形にして差し上げられるように努めてまいります。
【取材後記】今は当たり前となっているスライドショーですが、当時はまだ、スライドショーが当たり前ではなかったころだったそうで、とても感謝していただいたし岡田さんの思い出にとても残っていると仰っていました。故人様へのかけがえのない想いが花祭壇という形にあらわれお見送りすることができたのではないでしょうか。