位牌はどんなもの?必要?位牌の役割を解説

位牌とは

位牌(いはい)は、故人の魂を祀るために用いられる木製または金属製の札で、故人の戒名(法名、法号)、没年月日、俗名、行年(享年)などが記されています。これは仏教の伝統に基づき、故人を供養し、追悼するための重要な役割を担っています。位牌は、家族が亡くなった後、自宅の仏壇やお寺に安置され、故人の霊をお祀りすることで、故人と遺族が繋がる架け橋となります。

位牌の種類

葬儀の際には、最初に白木の位牌(野位牌)が用いられ、これは四十九日の忌明けまでの仮の位牌です。その後、本位牌として漆塗りの正式な位牌を作成し、仏壇にお祀りします。戒名の文字彫りには、手彫りと機械彫りがありますが、現代では仕上がりの均一性から機械彫りが主流です。位牌の作成には約2週間かかるため、早めに手配することが推奨されます。

仏壇と位牌

仏壇は、ご本尊を祀るためのものであり、家族が亡くなると、仏壇に位牌を安置して故人やご先祖を祀ります。

位牌は、故人やご先祖を自宅に帰ってこれるようにするための「アンテナ」のような存在です。故人の魂を地上に呼び寄せ、家族が故人を思い出し、語りかけることができる重要な役割を果たします。位牌と仏壇は、故人やご先祖と向き合い、感謝の気持ちを伝えるために必要不可欠なものです。

位牌を作った後は?

位牌が完成したら、開眼法要(位牌に魂を宿らせる儀式)を行います。これにより、位牌は故人を供養するための対象となります。故人の魂を仮位牌から本位牌へ移し、仮位牌はその役目を終えます。

まとめ

位牌は単なる記念物ではなく、故人と生きている家族との精神的な絆を深めるための道具です。正しく供養することで、故人の魂を慰め、家族の絆を強化することができます。

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