弔辞とは
弔辞(ちょうじ)は、葬儀や告別式において、故人へ送るお別れの言葉です。
故人との最後のコミュニケーションとも言えるこの言葉は、故人への想いや感謝、生前の思い出を伝えるためのもので、故人と関わりの深かった方が霊前で読み上げます。
弔辞は誰が読むの?
弔辞を読む人は、通常、遺族が故人と特に関係が深かったと考える人に依頼します。
親しい友人、尊敬する恩師、仕事で密接な関係にあった同僚や上司などにお願いすると良いでしょう。
時には、お孫さんが故人への思いを込めた手紙として読むこともあります。
弔辞を依頼された際の対応は?
弔辞を依頼された場合、特別な事情がない限りはこれを引き受けるのが一般的な礼儀とされています。
自ら前もって「弔辞を読ませてほしい」と申し出ることも可能ですが、葬儀の進行や時間の都合上、必ずしも読むことができるわけではありません。
弔辞の書き方や内容は?
弔辞には特定の定型文や決まりがあるわけではありませんが、一般的なマナーとして以下の点が挙げられます。
「出だし」で故人への呼びかけや訃報への反応を述べ、「主題」で故人とのエピソードや感謝の言葉を綴り、「結び」で遺族への慰めの言葉や故人への最後のメッセージを記します。
故人の人柄や生前のエピソードを中心に、敬意と感謝の気持ちを表現します。過度に感傷的な表現や個人的過ぎる話題は避けましょう。生前の故人のエピソードや功績、性格の良さなどを織り交ぜながら、心温まる内容にすることが望ましいです。
弔辞の長さや避けるべき内容
一般的に弔辞を読む時間は2~5分間程度です。
また、「重ねる」や「くりかえし」といった言葉は不幸が重なることを意味し、忌み言葉と呼ばれます。弔辞では、忌み言葉、死を直接表現する言葉、成仏できないことを示唆する言葉を使うのは避けしょう。
まとめ
弔辞は、故人様への最後の敬意と感謝を伝える重要な役割を果たします。
故人を偲び、その人生を讃えるための大切な一瞬です。故人との関係や共有した思い出を基に、心からの言葉を綴ることが大切です。