葬儀参列の際の持ち物マナーについて ~袱紗(ふくさ)~

葬儀では服装だけでなく、小物も必要です。その持ち物にもマナーがあります。

  1. 袱紗 
  2. 数珠
  3. ハンカチ

今日は袱紗についてお話します。袱紗とは香典袋を包むための四角い布製のものです。結婚式でのご祝儀を包むものも袱紗です。ご祝儀袋、香典袋が汚れたり折れ曲がったりしないようにするために使われ始めお祝いやお悔やみの気持ちであるご祝儀や香典を大切に扱っている気持ちの表れでもあります。様々な色がありますが弔事では黒やグレー、紺、うぐいす色などの寒色系のもの、慶事では赤やピンク、オレンジなどの暖色系のものを使用します。紫色の袱紗は弔事、慶事いずれの場面でも使用できるとされています。また、リバーシブルで両用使用できる工夫された袱紗も販売されています。

袱紗の種類

【風呂敷袱紗】

金封をなにもついていない正方形の布で包んで使用します。使用後に小さく畳むことができます。

【爪付き袱紗】

開くと正方形の袱紗ですが、爪と留め金がついています。しっかり包んだ状態を保つことができ、ほどけにくいです。

【台付き袱紗】

金封が動かないように、のせる台が付いています。お盆の上に金封を置き袱紗を掛ける作法を簡略化したものです。持ち運んでいる途中に中身がずれてしまうのを防げます。

包み方

爪付き、台付き、風呂敷袱紗も基本的に包み方は同じです。袱紗を裏向きでひし形になるように広げ中央よりやや右寄りに金封を表書きが読める方向で置きます。袱紗の右端を持ち、真ん中に折り込みます。続いて下、上、左の順に折り込みます。最後に折り込んだ部分がはみ出してしまうので、内側へ折り返します。

【金封袱紗】

最初から袋状になっている袱紗です。金封を入れるだけなので包む手間が省けて簡単に出し入れができます。

包み方

袱紗の開きが左側になるように広げ、表書きが読める向きに香典袋を入れて閉じます。弔事は左開き、慶事は右開きで使います。

まとめ

香典袋は袱紗で包んでから持参し、受付前で袱紗から取り出し香典を相手から読めるように向きを変えてから、お悔やみの一言とあわせて両手で渡しましょう。袱紗がない場合はハンカチで代用する事も可能ですが色味には十分注意しましょう。頻繁に使用する事がない袱紗ですが、事前に一枚準備しておくと安心ですね。

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