
相続税は、相続が発生してからではなく、生前にこそ対策しておくべきテーマです。ここでは、終活の一環として今から実践できる節税方法を5つご紹介します。
生前にできる5つの相続税対策
1. 生前贈与の非課税枠を活用する
年間110万円までの贈与は非課税。
少額ずつ毎年贈与することで、相続財産を計画的に減らすことができます。ただし2024年以降は、亡くなる7年前までの贈与も課税対象になるため、早めの対応が肝心です。
2. 生命保険を活用する
生命保険金には、500万円×法定相続人の非課税枠があります。保険契約者=被保険者の形にしておくこと、終身型の保険にすること、配偶者以外を受取人にすることが節税のコツです。
3. 不動産を賃貸化する
不動産を貸し出すことで評価額が下がり、相続税が減額されるケースも。
未利用地を活用してアパートなどを建てるのも一案です。
4. 墓地・仏壇の購入
墓地・墓石・仏壇・仏具などは非課税資産。生前に購入しておくことで、相続財産から除外できます。
5. 養子縁組で相続人を増やす
法定相続人の数が増えると、基礎控除も生命保険の非課税枠も増加します。孫を養子にするなどの方法で、相続税の圧縮が期待できます。
相続税対策は、知っているかどうかで大きな差が出る分野です。節税のためだけでなく、大切な家族に「争族」を残さないためにも、早めに対策を進めておくことが大切です。