
「定年後、まだまだ働きたい」「今までとは違う分野にチャレンジしたい」
そんな思いを胸に、60歳を超えても新たな職場を目指す人が増えています。
それが、“再就職”という選択肢です。
「再就職」とは?
「再就職」とは、定年後に今まで勤めていた会社を退職し、新たな職場で働き始めること。
働く意欲があっても、今の会社には再雇用制度がない場合や、まったく新しい仕事に挑戦したい場合に選ばれます。
再就職の道は一見ハードルが高そうに見えますが、自分らしい働き方を見つけられる“第二の人生”の入り口でもあります。
再就職の主な選択肢
再就職では、さまざまなルートが考えられます。
- ハローワークの「生涯現役支援窓口」
定年退職後の就労を希望する人に向けた専門相談窓口があり、地域のニーズに応じた職業紹介を受けられます。 - シルバー人材センター
市区町村単位で展開されている高齢者向けの仕事紹介制度。収入よりも生きがいや地域貢献を重視する方に向いています。 - 人材紹介サービスや転職サイト
経験やスキルに応じて企業とマッチングしてくれるサービスで、履歴書の作成支援などもあります。
「再就職」のメリットとデメリット
メリット:
- 新しい業界や仕事に挑戦できる
- 新たな人間関係を築ける
- 条件によっては65歳以降も働ける
デメリット:
- 高齢者向けの求人が少ない
- 雇用条件が前職より厳しい場合が多い
- 希望の仕事に出会うまで時間がかかることも
“仕事選び”の前に見直したいこと
60歳を迎えた今、改めて考えたいのは「自分が何を大切にして働きたいか」。
収入、やりがい、勤務日数、勤務地――すべてを満たす仕事は多くないからこそ、
「譲れない条件」と「妥協できる点」を整理しておくと、再就職活動がスムーズになります。
また、趣味や特技が仕事につながることも。ハンドメイド作品の販売や、地域向け講座など、
“好き”を仕事にするという新しい選択肢もあります。