写真整理で心の終活を-あの頃の笑顔にありがとうを込めて‐

終活で写真整理をする最大のメリットの一つは、自分で遺影を選べることです。
実は「どの写真を遺影にするか」は、家族にとって悩ましい問題です。たくさんの写真から、亡くなった方の“らしさ”が出ている一枚を探すのは、時間も心も使う作業。
生前に本人が「この写真を使ってほしい」と選んでおけば、家族の負担は大きく減り、自分の想いも伝えることができます。

思い出をたどりながら、人生を振り返る

写真整理は、単なる作業ではなく、これまでの人生を丁寧に振り返る時間でもあります。
「こんなこともあったな」「この人に会ってなければ今の私はないな」と、写真一枚が記憶を引き出してくれることも。
思い出に浸る中で、自然と感謝の気持ちが湧き上がり、自分の歩んできた人生がより愛おしく感じられるでしょう。

脳を刺激して認知症予防にも

写真を見る、思い出す、語るという行動は、脳の活性化に効果的とされています。
写真を見て記憶をたどったり、当時の出来事を誰かに話すことで、言葉のトレーニングにもなり、認知症予防につながると考えられています。
楽しい記憶に触れることで、心も明るくなり、生活全体の質も上がるのではないでしょうか。

写真整理は“心の終活”

写真整理を通じて得られるのは、家族への配慮と、自分の心の整理です。
「ありがとう」「楽しかったよ」と、過去の自分や出会った人に伝えたくなるような時間。
物を減らすことが目的ではなく、思い出を未来につなぐ作業として、心を込めて取り組みたいですね。

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