「御膳料」とは、「食事の代わりに渡すもの」という意味です。通夜や葬儀などの法事の後には、「お斎(おとき)」という食事が一般的に行われます。お斎とは、故人を偲びながら参列者が集まり、故人の思い出話を交わす場です。このお斎は、故人を偲ぐ場と同時に、僧侶や参列者への感謝の気持ちを込めたおもてなしの場でもあります。しかし、僧侶がお斎に参加できない場合には、「御膳料」としてお金を包む習慣があります。僧侶が次の法事へ移動する際や多忙な時期には、お斎への参加が難しくなることもあります。そこで、お金を渡すことで、お斎の参加が難しい場合でも礼を尽くすことができるようになりました。逆に、僧侶がお斎に参加する場合には、御膳料は必要ありません。