
実家が空き家になるとどうなる?
ご両親が亡くなられたり、施設に入居されたことで、誰も住まない実家が残される。
こうした「空き家」は、今や日本全国で増え続けており、社会問題にも発展しています。
空き家を放置しておくと、老朽化による倒壊の危険、害虫・害獣の繁殖、不法侵入など、周囲への悪影響が心配されます。また、自治体から「特定空き家」に指定されると、固定資産税が最大6倍になるケースもあり、経済的な負担も無視できません。
実家じまいを考える最適なタイミングとは?
「何から手をつけてよいかわからない」と悩む方は多いですが、以下のようなタイミングは、実家じまいを考える良いきっかけになります。
- ご両親が施設に入居し、家が空いた
- 親が他界し、相続の手続きが発生した
- 管理費・交通費・固定資産税などの負担が増してきた
このような状況に直面したときこそ、家族と一緒に今後の方針を話し合うことが重要です。
実家じまいは「整理」だけでなく「決断」
実家をどうするかは、家族の感情も絡む繊細な問題です。
思い出の詰まった家を手放すことには、少なからず寂しさや葛藤があります。
しかし、放置し続けてしまうことで、後々の金銭的・物理的な負担が増えるだけでなく、子世代に課題を先送りにすることにもなります。
今すぐ売却や解体をする必要はありません。
まずは現状を見つめ直し、家族で方向性を共有し、必要ならば不動産や相続の専門家に相談してみる──それが実家じまいの第一歩です。