
写真整理というと「捨てる作業」と思いがちですが、終活における写真整理は「未来のために選ぶ作業」です。残すもの、伝えるもの、そして手放すものを丁寧に仕分けることで、家族の負担を減らし、自分の心にも区切りをつけることができます。
【1】まずは写真の全体量を把握する
整理を始める前に、家の中にある写真を一度すべて集めてみましょう。
押し入れやタンス、段ボールの中など、意外なところからも出てくるはずです。
全体量が見えると、どれくらいの時間と手間がかかるかがイメージでき、作業の計画も立てやすくなります。
【2】テーマを決めて写真を分類する
次に行うのは分類作業です。人物別、イベント別、年代別など、テーマを決めて仕分けましょう。
この過程で、忘れていた出来事を思い出すこともあり、人生の振り返りにもなります。
分類に迷ったときは、家族と一緒に見ながら進めると会話も生まれておすすめです。

【3】保存する方法を選ぶ:紙?デジタル?
分類した写真は、残すか処分するかを判断し、残すものは保存方法を決めましょう。
紙のまま残すのが良い写真もあれば、スペースの問題でデジタル化した方が便利な写真もあります。
デジタル化の方法には以下のような選択肢があります。
- 自宅のスキャナーで保存
- コンビニのコピー機を利用
- 写真専門業者に依頼して高画質で保存
一部をミニアルバムに、その他はUSBやクラウドに保存、という“ハイブリッド管理”もおすすめです。
【4】写真の手放し方も“想い”を込めて
不要になった写真を処分する際も、心を込めた方法を選びましょう。
一般ごみとして処分する場合は、個人情報に配慮してシュレッダーなどを活用するのが安心です。
「気持ち的に捨てづらい」という方は、神社やお寺でのお焚き上げや、専門業者への依頼がおすすめ。思い出に感謝を込めて、丁寧にお別れしましょう。
写真整理は“思い出をつなぐ準備”
終活の写真整理は、ただの断捨離ではありません。
大切な人との思い出、自分の歩んできた時間を次の世代へとつなぐための“未来への準備”です。
手放すもの、残すものを自分で選びながら、心を整える時間として大切にしてみてください。