乙女の心を持ったおばあさま。
華やかで温かい空間の中でのお別れとなりました。
温かい姿
90代で亡くなった故人様の葬儀が、昨年の5月に行われました。今回お話をお伺いした株式会社オリハラのスタッフのおばあさまのお話です。数年前から癌を患っていましたが、老衰によりその生涯を全うされました。
生前、認知症を患い、施設で生活をしていました。施設にはいられたのはコロナ禍だった約三年程前だったので、友人や家族との面会も思うようにできない日々が続きました。そんな状況を踏まえ、娘さんお二人は故人様の人生を振り返り、常に人を招いてご飯を共にしていた温かい姿を反映した「みんなで送れる葬儀」を希望しました。
空間装飾
格式ばった祭壇ではなく、斎場の雰囲気を和らげる花祭壇で、空間を利用し演出する空間装飾を選びました。また、友人や家族と会えなかったことを考慮し、自宅安置の時間を一週間設けて、十分なお別れの時間を作る事にしました。エコフィンという環境に優しい棺を使用し、お家に来てくださった方がメッセージボードに書き込みや写真を貼ることで、おばあさまとの思い出を共有することができました。
椅子の配置も通常とは異なり、故人様を皆で囲む円状に配置しました。葬儀は40人程の家族葬で執り行いましたが、自宅には多くの友人が訪れ、たくさんの方とお別れができました。
眠れる森の美女
故人様の人柄と乙女のような一面を表現したく「眠れる森の美女」をテーマにしました。祭壇のお花は、故人様が好んでいた洋服の色のすみれ色やピンクの色を基調にし、華やかで温かい空間が作り上げられました。
ご家族や参列者からは「和やかな中、みんなでお顔を見て送ってあげられて本当に良かった」との声が寄せられました。
【担当者の一言/小倉さん】初めてエコフィンを使用し、また、ご家族が心をこめて作ったメッセージボードをお棺のふたとしておさめられて本当に喜んでくれました。新しい形のご葬儀でしたが、ご家族、参列者様もキレイなお花に囲まれて「眠れる森の美女」のようなとても良い雰囲気だったと言って頂けました。
【取材後記】エコフィンの棺は、おばあさまの葬儀の際に初めて使用し、その良さが認められ商品として取り入れたそうです。自宅安置の時間を一週間設ける事でご家族が希望していた「みんなで送れる葬儀」が出来たのではないでしょうか。