葬儀の会食
葬儀の会食は、お通夜や葬儀後に参列者が集まり、故人を偲ぶ食事の時間です。この会食には、通夜ぶるまいや精進落しといった種類があります。
会食の目的は故人と遺族が最後に共に過ごす時間を共有して故人を供養すること。また、弔問に来てくれた人々への感謝の気持ちを表すことです。
通夜ぶるまい
通夜のあと参列者に出される食事はのことを「通夜振る舞い(つやぶるまい)」と呼びます。
以前は精進料理が出されていましたが、最近では食事を用意せずに、菓子とお茶、もしくはお茶のみという通夜振る舞いもあります。
精進落し(しょうじんおとし)
精進落しは、火葬後や初七日の法要後に行われる宴席のことを指し、故人の死を悼み精進した期間に終わりを告げ、日常生活への復帰を意味します。現代では、葬儀を終えた区切りとして、また僧侶や親族への感謝を示す場とされています。
会食で気を付けること
会食では、乾杯の代わりに「献杯」を行い、故人に思いを馳せます。特に話題選びには配慮をしましょう。故人に関する思い出話など、故人を偲ぶ内容が適切です。
葬儀で心身ともに疲れている遺族の心情に配慮し、言葉を選ぶことが大切です。お酒が出る場合でも、大声で騒いだりすることがないようにし、節度を持って行動することを心がけると良いでしょう。
まとめ
葬儀の会食は、故人を偲び、遺族や参列者が互いに慰め合い、故人の人生を讃える重要な時間です。参列者一人ひとりが、この目的や意味を忘れずに、故人への敬意をもって参加することが求められます。